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とびひ|北九州市八幡西区学研都市ひびきの、本城学研台の皮膚科専門医による皮膚科、アレルギー科。

とびひ

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(鼻を触って、周りに広がることもあり、この例では、鼻にびらんがあります。)

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(皮がむけてじゅくじゅくになっています。はしっこの皮がむけています。痛みがあります)

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(皮がむけてじゅくじゅくになっています。はしっこの皮がむけています。痛みがあります)

概要

医学的には伝染性膿痂疹といいます。ブドウ球菌や、れんさ球菌など、皮膚に誰もが持っている菌が突如として感染症を起こしたものです。はじめは赤いだけです。皮膚がむけてびらんになり、汁が出てじゅくじゅくになり、痛みが出ます。いろいろ飛んで(飛び火して)新しい部分ができます。じゅくじゅくしたところがくっつくと他の人にもうつります。鼻の穴をいじって、そこにいる菌が全身にうつって広がることもあります。
 
区別する病気:湿疹 中毒疹 水疱性類天疱瘡、尋常性天疱瘡 その他類天疱瘡群 その他天疱瘡群 水疱症 接触皮膚炎 熱傷 固定薬疹 体部白癬、顔面白癬 皮膚カンジダ症 全身性接触皮膚炎 菌状息肉症 円板状エリテマトーデス 類乾癬 ジベルばら色粃糠疹  肥満細胞症 穿孔性皮膚症 など。経験を積んだ皮膚科専門医では上記を頭の中で考え数秒で区別ができることが多いです。(ときにはそうでないこともあります)
 
湿疹そっくりなことがあります。湿疹にとびひの治療をしてもなおりません。初期のとびひは湿疹と見た目が全く同じこともありますので、湿疹の治療をすると悪化して広がったり、じゅくじゅくが増えたりすることがあります。悪く言えば、悪化であり、よく言えば診断がつきやすくなるわけです。当初湿疹の治療をしてとびひとわかれば、その段階で抗生剤を使えば何の問題もありません。風邪であっても、当初は発熱だけで、膠原病の病気なのか、風邪なのか、腸炎なのか、わかりません。しかし、咳、のどの痛み、くしゃみなどが出るようになれば風邪とわかるようになるのです。このように、病気というのは初期の段階では診断がつかないことがあります。その場合は、時間がたつと、病気の特徴が出るようになり、診断が容易になるわけです。初期の段階では専門家であっても見極めが難しいこともありますが、皮膚科専門でない人よりも専門家のほうが皮膚を数多く見ているため早期の見極め能力は高いです。そのため、皮膚科専門医の受診が必要です。
 
治療:
20%程度は通常の抗生物質が効きにくいぶどう球菌もいますので、はじめに検査してどんな菌なのか、どんな抗生剤が効くのかを確かめることもあります。時にはうまく結果が出ないこともあります。乾いていたりして検査できないこともあります。何日かかかりますが、その結果を参照して、抗生剤をいろいろ考えて当院では処方を行います。塗り薬のことも飲み薬のこともあります。通常は7日程度で治りますが、薬が効きにくい菌では2週間、3週間など長くかかることになります。治癒したあとも、何回か繰り返す人もいますが、抗生剤で治りますので、心配はありません。
とびひはじゅくじゅくしたところが他の人にくっついて他の人にうつることがあるので、治療開始後は、うつりにくいように、ガーゼ、カットバン、服で隠してもよいです。兄弟でお風呂に一緒に入って移ったり、親子で感染することもあります。プールは他の人にうつることがあるので、入れません。
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