しもやけ
しもやけ
かなり冷たいものでダメージを受けると、しもやけ(凍瘡)でなく、凍傷になります。
しもやけは、寒いときにできる、赤み、腫れなどをいいます。触ると冷たく、寒いところから暖かい部屋に入ると急に赤くはれたり、暖かくなったりかゆみ、痛みが出ることもあります。動脈も静脈も寒くなると縮んで熱を逃がさないようにする生体反応がありますが、暖かい場所に来ると動脈のほうが先に拡張して戻り、静脈だけ縮んだままなので、血流がうっ滞し、周囲に体液が広がるために腫れ、うっ滞するために色が黒い赤色になります。耳、手指、足指などに起こりやすいです。指全体が樽のように腫れ上がるタイプ、ドーナツ状の赤みになるタイプがあります。合併することもあります。 1-3月頃にしもやけになる人は多くなり、3月末には治る人が多いですが、ひどい人は4月末まで続きます。 しもやけと似た症状では、膠原病の可能性もありますので、採血をすることもあります。生まれつきの体質が関係する場合もあります。長時間きつめのブーツを履くなど低温と圧迫が原因のこともあります。
区別する病気:
動脈が詰まる病気 全身性エリテマトーデス 混合性結合組織病 手湿疹 接触皮膚炎 強皮症 その他 など
このような病気は皮膚科専門医でなければ区別できませんので、皮膚科専門医の受診が必要です。
治療:
血管を広げて血流を良くする内服、塗り薬で治療を行います。
生活の注意点:
冷やさないように、手袋や、厚めの靴下をしましょう。 自転車のハンドルを握るのも冷たくなりますので、手袋をしましょう。 洗濯物を干すときも冷たくならないように注意しましょう。 冷やさないように温めることが大切です。マッサージも有効です。