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乾燥性湿疹、乾燥肌

乾燥性湿疹、乾燥肌|北九州市八幡西区学研都市ひびきの、本城学研台の皮膚科専門医による皮膚科、アレルギー科。

乾燥性湿疹、乾燥肌

要点
乾燥性湿疹は「乾燥+炎症(赤み)+かゆみ」がそろう状態で、放置すると悪化・長期化しやすい皮膚トラブルです。
早期から保湿(バリア回復)炎症治療を組み合わせると、再燃を減らしやすくなります。
北九州は海に面し風の影響を受けやすく、季節の変化(冬の風・春の黄砂/PM2.5など)で症状がぶり返す方もいるため、地域の環境に合わせた対策が大切です。

 

乾燥肌がひどくなり、湿疹ができたものが乾燥性湿疹です。

乾燥性湿疹乾燥性湿疹、乾燥肌

乾燥肌(皮脂欠乏症)

幼児:性ホルモンが不十分のため、まだ油があまり出ていません。そのため、皮膚が乾燥します。しかし、だんだん成長とともに油が増えてきて、思春期には油が出すぎてニキビで困るようになります。乾燥する年齢の間は皮膚科に通院し、スキンケアをするとよいでしょう。

60代以後:年齢とともに皮脂腺が老化し、油が減ってきます。そのため、乾燥肌になります。年々強くなる可能性が高いので、皮膚科でスキンケアをしましょう。

治療

保湿剤もいろいろありますが、皮膚科専門医が最も適した保湿剤を選択できます。市販品よりも医療用のほうが当然効果が高いです。風呂上りに使うと、風呂の水分を閉じ込めるので、効果が上がります。1日1回でも、2回でも構いません。保湿剤は薄く塗りすぎると効果が落ちますので、少しティッシュペーパーがくっつくくらい使いましょう。 湿疹の赤みには湿疹の薬を使います。赤みからはみ出さないように使いましょう。湿疹の程度に応じて十何種類以上もある湿疹の薬から皮膚科専門医は適切な薬を選ぶことができます。長期間続く湿疹の場合は副作用を起こさないようにするために皮膚科専門医でその都度選んでもらうといいでしょう。ひっかくと湿疹ができますので、かゆみ止めの飲み薬も使うことも多いです。

生活上の注意

石鹸をつけてナイロンタオルでごしごしこすると、油が取れてしまい、乾燥します。石鹸を泡立て、手でなでるように使いましょう。

 

乾燥性湿疹(皮脂欠乏性湿疹)とは

乾燥性湿疹は、皮膚のうるおい(角層水分)や皮脂が不足してバリア機能が低下し、そこへ摩擦・洗浄・気候・アレルゲンなどの刺激が加わることで、赤み・カサカサ・細かいブツブツ・かゆみが出る状態です。
単なる「乾燥肌(皮脂欠乏症)」より一歩進んで、炎症(湿疹)が起きているのがポイントです。

 

こんな症状は乾燥性湿疹のサイン

  • 肌が粉をふく、白く細かくめくれる
  • かゆくて掻いてしまい、赤みやヒリヒリが出てきた
  • すね・腰・背中・腕・わき腹がカサカサする(特に冬〜春)
  • 入浴後や暖房の効いた室内でかゆみが増える
  • 掻いたところがザラザラ・ゴワゴワ・黒ずむ(慢性化)

北九州で乾燥性湿疹が増えやすい理由(地域特性)

北九州市では、季節によっては黄砂やPM2.5などの大気環境要因が肌刺激となり、かゆみや赤みの再燃につながる方がいます(特に敏感肌・アトピー素因のある方)。

 

北九州市(八幡西区・学研都市ひびきの周辺)でよくある誘因

  • 冬:冷え+風+暖房 → 皮膚水分が奪われ、かゆみが出やすい
  • 春:花粉・黄砂・PM2.5 → 皮膚刺激で赤みが長引くことがある
  • 夏:汗・蒸れ・摩擦 → かゆみで掻いて悪化(「乾燥」とは別ベクトルの刺激)

原因

乾燥性湿疹は「体質」だけでなく、日々の生活要因が重なることで起こります。

1)皮脂・角層水分の低下(バリア機能低下)

  • 加齢(特に高齢者)で皮脂分泌が低下
  • 赤ちゃん、幼児など、性ホルモンがあまり出ていないため、あぶらが出にくい
  • 乾燥しやすい体質、アトピー素因
  • 季節(冬〜春)や室内環境(暖房・低湿度)

2)刺激(摩擦・洗いすぎ・熱いお湯)

  • ナイロンタオルでゴシゴシ洗う
  • 熱い湯船に長く浸かる
  • 強い洗浄剤(脱脂力の強い石けん・ボディソープ)
  • 化繊の衣類、同じ場所の擦れ(ベルト・下着のゴムなど)

3)掻破(掻くことで湿疹が増える悪循環)

かゆみ → 掻く → 皮膚が傷む → さらに炎症 → もっとかゆい
このループを断ち切ることが治療のポイントの一つです。


好発部位

 

  • すね(下腿前面):まずはじめに出やすい
  • 腰・背中・脇腹:次に出やすい
  • 腕(特に外側)
  • 高齢者では全身の乾燥とかゆみ(皮膚そう痒症)として出ることもあります

診断(皮膚科で確認すること)

 

乾燥性湿疹はよくある病気ですが、似た症状でも原因が違うことがあります。
菌状息肉症、皮膚悪性リンパ腫など、1000種類を超える皮膚の他の病気との区別が重要であり、皮膚科では見た目・分布・生活背景を確認し、必要に応じて以下を見分けます。
治療の途中で他の病気が出てくることもあるため、継続的な診察が大切です。

  • アトピー性皮膚炎
  • 接触皮膚炎(かぶれ:衣類・洗剤・化粧品など)
  • 皮脂欠乏性のかゆみ(湿疹化していない段階:皮膚そう痒症)
  • 真菌症(体部白癬など)
  • 皮膚がん、皮膚悪性リンパ腫、菌状息肉症 など

治療の基本方針(皮膚科専門医の考え方)

 

乾燥性湿疹の治療は大きく2本柱です。

  1. 保湿(バリアを回復し、再燃しにくい皮膚をつくる)
  2. 抗炎症治療(赤み・かゆみ=湿疹を鎮める)

これを症状の強さ・部位・年齢・生活に合わせて組み合わせます。


治療ステップ

【STEP0】原因の見直し
洗いすぎ/熱い湯/摩擦/衣類刺激/暖房乾燥/大気刺激(黄砂・PM2.5)など

【STEP1】保湿でバリアを回復(毎日・継続)
風呂上がり5分以内を目標に全身へ

【STEP2】赤み・かゆみ(湿疹)がある部位は炎症をとるぬり薬
軽症から重症まで多岐にわたる薬を選択し、症状が落ち着いたら段階的に減量・中止

【STEP3】再燃しやすい人は維持療法
保湿は継続、重症度に応じて適切な強さの薬でコントロール

【STEP4】再発予防
季節・環境に合わせたスキンケア/生活調整
(北九州:冬の風、春の花粉・黄砂・PM2.5対策など)


代表的なお薬・スキンケア

 

保湿剤(外用)の比較

※皮膚の状態(乾燥の強さ・ヒリヒリの有無・部位)で選び方が変わります。

種類 代表例(一般的分類) 得意な症状 メリット 注意点
ワセリン系(油性) プロペト等 乾燥・ひび割れ・刺激に弱い肌 刺激が少なくバリア性が高い ベタつきやすい
ヘパリン類似物質 医療用ヘパリン類似物質 乾燥 角層の保水を助ける しみる場合は剤形変更
尿素系 尿素配合外用 ゴワつき・角化・硬い乾燥 角層を柔らかく キズはしみることがある

 

湿疹(赤み・かゆみ)に使う外用薬の比較

種類 役割 向いているケース 使い方のコツ 注意点
ステロイド外用 炎症をすばやく抑える主力 赤み・かゆみが強い/掻いて悪化 皮疹の重症度を見極め、それに応じた強さを選択 強さは部位・年齢で調整(自己判断で長期使用しない)
タクロリムス等(免疫調整外用) 炎症のコントロール アトピー性皮膚炎 皮膚状態を見て使い分け 塗り始めにヒリつくことがある
かゆみ止めぬり薬 掻破の連鎖を断つ補助 皮膚に異常がないのにかゆい 生活に合わせて処方調整 なし

外用(塗り薬)の「適量」早見(再燃予防の要)

保湿剤も抗炎症外用も、皮膚科専門医のアドバイスのもとでの量の調整が必要です。

  • 乾燥が強い季節は、朝+入浴後(1日2回)が基本になりやすい

日常生活の対処法(北九州仕様のアドバイス)

 

入浴・洗い方

  • お湯は熱すぎない(熱いほど脱脂が進みやすい)
  • ボディソープはよく泡立て、手でなでるように
  • ナイロンタオル・ゴシゴシ洗いは避ける(バリアを削ります)
  • 入浴後は5分以内に保湿(最重要)

室内環境(冬〜春に再燃しやすい方へ)

  • 暖房使用時は加湿を意識(肌・喉・鼻にも良い)
  • 春は花粉・黄砂・PM2.5の影響を受ける方もいるため(乾燥性湿疹にプラスされた状態)、症状が揺れる時期は早め受診+外用調整がおすすめ

衣類・摩擦

  • 肌に当たる面は綿など低刺激素材を優先
  • すね・腰・背中は乾燥が起きやすいので、保湿は広めに(湿疹以外の乾燥にも)

掻かない工夫(かゆみの悪循環を切る)

  • 爪を短く、必要ならかゆみ止めの内服
  • かゆい所は冷やす(短時間のクーリング)
  • 眠れないかゆみは我慢せず皮膚科で相談(かゆみ止め内服薬の調整で改善できることが多い)

受診の目安(こんな時は皮膚科へ)

  • 保湿しても赤み・かゆみが続く/広がる
  • 掻き壊してジュクジュクしてきた(細菌感染の可能性もあります)
  • 何度も繰り返している(季節ごとに再燃)
  • 市販薬で良くならない、または悪化した

乾燥性湿疹は、適切に治療すると落ち着きやすい一方、自己流のケアで長引くこともあります。
当院のある北九州エリア(北九州市八幡西区、若松区、遠賀町、岡垣町、水巻町、芦屋町、中間市)で、乾燥・かゆみ・湿疹にお困りの方はひびきの皮ふ科にご相談ください。


よくある質問(Q&A)

Q:乾燥肌と乾燥性湿疹は何が違いますか?
A:乾燥肌は主に乾燥(カサカサ)が中心、乾燥性湿疹はそこに炎症(赤み・湿疹)とかゆみが加わった状態です。
Q:保湿だけで治りますか?
A:乾燥だけなら保湿で改善しやすいですが、赤み・かゆみが強い場合は抗炎症治療(外用薬)を併用した方が早く落ち着き、再燃もしにくくなります。
Q:市販の保湿剤より医療用の方が良いですか?
A:医療用は症状に合わせた選択がしやすく、剤形や強さを調整できます。市販品でしみる・悪化する場合は受診がおすすめです。
Q:ステロイドは怖いのですが…
A:日本皮膚科学会認定皮膚科専門医のもとで定期的に通院し、適切な強さを適切な期間で使えば、乾燥性湿疹の炎症を抑える有効な治療です。自己判断での長期使用は避け、医師の指示のもとで調整しましょう。
Q:入浴は毎日していいですか?
A:多くは問題ありません。ポイントは熱いお湯を避けること、洗いすぎないこと、そして入浴後すぐの保湿です。
Q:かゆくて夜に掻いてしまいます。どうしたら?
A:寝る前の保湿、必要ならかゆみ止め内服、爪を短く、冷やす工夫が有効です。睡眠が妨げられるほどなら早めに相談してください。
Q:北九州だと悪化しやすい季節はありますか?
A:一般に冬は風や冷えで乾燥・かゆみが増えやすく、春は花粉や黄砂・PM2.5などの刺激で湿疹が強くなる方もいます(正確には別の原因による湿疹の合併です)。
Q:子どもでも乾燥性湿疹になりますか?
A:なります。お子さんは皮膚バリアが未熟であぶらもあまり出ないため乾燥しやすく、掻いて悪化しやすいので、早期の保湿と炎症コントロールが重要です。
Q:再発を防ぐには何が一番大切?
A:「良くなった後も保湿を続けること」と「悪化の芽(赤み・かゆみ)を早めに抑えること」です。季節や生活環境に合わせてスキンケアを調整しましょう。

ひびきの皮ふ科でできること

  • 乾燥性湿疹と似た他の皮膚疾患も多く、まずは鑑別が重要です。治療中に出てくる別の皮膚疾患にも対応できます。
  • 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医が、症状の強さ・部位・年齢・生活背景(北九州の季節要因も含む)を踏まえて、保湿剤の選択と湿疹治療の強さ調整を行います。
  • 「毎年同じ時期に繰り返す」「市販で良くならない」「夜眠れない」など、治療設計が必要な方ほど早期受診が有効です。

執筆 ひびきの皮ふ科院長 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 小南賢吉郎 2026年2月19日

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