粉瘤(ふんりゅう / アテローム)
- 症状:皮膚の下に袋状の構造ができ、中に垢が溜まる良性腫瘍です。中央に黒い点(開口部)が見えることが多く、独特の臭いがあります。油がたまったと言われることが多いです。
- 原因:体質や毛穴の詰まり、外傷などが原因とされています。
- 注意点:放置すると徐々に大きくなり、炎症を起こすと「化膿性粉瘤」となり、赤く腫れ上がり激しい痛みを伴います。破れて大量の膿が出ることもあります。
できもの(腫瘍)
良性腫瘍と、悪性腫瘍(皮膚癌)があります。

皮膚の癌の代表的なものの一つ。赤く盛り上がっています。手術で治療します

有棘細胞癌 皮膚癌の一種 の写真
境界明瞭な赤みのある癌です。早期癌になります。この場合転移していることはほとんどありませんので、治療をすればほぼ完治します。このように湿疹に見えるものでも皮膚科専門医は区別して診断ができます。皮膚科専門医以外の医師には湿疹にしか見えないでしょう。ですから湿疹であっても皮膚科専門医の受診が必要なのです。

ボーエン病
赤みの上にガサガサがあります。角のようになることもあります。早期の有棘細胞癌ですが、癌の前段階のようなものでもあり、これから進行癌になるには数年はかかるのが普通です。早いうちに治療すればよいです。これも皮膚科以外の医師には湿疹にしか見えないでしょう。皮膚科専門医の受診が必要です。

日光角化症
年齢による良性腫瘍です。手術して取ります。

軟性線維腫
脂肪が増えた良性腫瘍です。手術でとります。

脂肪腫
黒みがあり、不均一に分布しています。
下の例は赤みもあるので、皮膚科以外では湿疹として治療される可能性があります。湿疹であっても皮膚科専門医の受診が必要です。この例では形も多角形でいびつなところが癌を疑わせる特徴の一つです。手術でとります。

基底細胞癌
皮膚のできものは、その発生原因や組織によって多岐にわたります。代表的な疾患を解説します。
できものの種類や状態によって、手術、凍結療法、薬物療法を適切に選択します。
| 治療法・処方薬 | 主な適応疾患 | 治療の目的・特徴 | 専門医からのポイント |
|---|---|---|---|
| 外科的切除(日帰り手術。当院) | 粉瘤、脂肪腫、大きなほくろ | メスで腫瘍の根元(袋ごと)から完全に取り除く。再発率が最も低い。 | 局所麻酔を使用し痛みを最小限に抑えます。摘出した組織は病理検査に提出し、悪性でないかを確定させます。 |
| 液体窒素療法(凍結療法) | ウイルス性いぼ、脂漏性角化症 | 超低温の液体窒素で冷やして、異常な組織を壊死させて脱落させる。 | 複数回の通院が必要になる場合が多いです。 |
| 抗生物質(内服・外用) | 炎症性粉瘤、化膿したおでき | 細菌の増殖を抑え、炎症や痛みを鎮める。(※根本的な腫瘍の除去ではない) | 腫れが強い場合は、まず抗生物質で炎症を落ち着かせてから、半年後に手術をご提案します。 |
ひびきの皮ふ科では、患者様の不安を取り除くため、スムーズで分かりやすい治療を心がけています。
▶ 専門医が視診などを行い、必要があれば専用の拡大鏡や、皮膚生検で悪性度をチェックします。
▶ 手術が必要か、お薬で様子を見るかをご提案。術後の注意点をご説明します。
▶ 局所麻酔を行い、痛みに配慮しながら迅速に腫瘍を摘出・縫合します。
(※処置時間は疾患により15分〜90分程度)
▶ 切除した「できもの」を専門機関に送り、細胞レベルで確定診断を行います。
▶ 傷口の確認と抜糸を実施。病理検査の結果をお伝えし、完了です。精密検査の場合3週間以上かかることがあります。
気になる「できもの」がございましたら、大きくなったり化膿したりする前に、ぜひ一度当院へご相談ください。地域の皆様に信頼される「かかりつけ皮膚科」として、サポートさせていただきます。