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にきび(ニキビ)

にきび(ニキビ)|北九州市八幡西区学研都市ひびきの、本城学研台の皮膚科専門医による皮膚科、アレルギー科。

にきび(ニキビ)

この記事の要約

要約 1

にきびは「皮膚の病気」です:毛穴の詰まりから始まる慢性炎症疾患(尋常性ざ瘡)であり、放置すると一生残るニキビ跡(瘢痕)になることがあるため、早期の日本皮膚科学会認定皮膚科専門医の受診が重要です。

要約 2

「治す」から「予防する」新しい治療へ:過酸化ベンゾイルやアダパレンといった外用薬の登場により、今あるニキビを治すだけでなく「新しいニキビを作らせない」根本治療が可能になりました。

要約 3

にきび跡を残さないためには、皮膚科で予防的なぬり薬を続けるのが重要です。

にきび(ニキビ)

ニキビについて

 ニキビは、毛穴が詰まって油がたまったものです。それは白く見えて白ニキビになります。さらにニキビ菌が感染を起こして赤くなり、赤ニキビになります。さらに進行すると、膿が出て、皮膚の下に1cmくらいのビー玉のような塊ができます。そして治ると、半年以上など赤みになり消えていくこともありますが、アイスピックで削ったような凹みになり一生あとに残ることもあります。多くの小さい穴が顔に残っている状態です。生理で悪化したり、痛みを伴うことが多いです。痛みでなくかゆみのことも、痛みもかゆみもないこともあります。何回も繰り返します。10歳くらいからはじまり、10代、20代に多いですが、30代、40代でもあります。最近ではマスクニキビのために非常にまれに60代でも起こることあります。自分で潰すと、けがのような状態になりますので、炎症がひどくなったり、ばい菌が入ることがあるので、おすすめできません。病院で治療しましょう。

ニキビの治療

 保険内で治療します。30年前にはあまり効果的な薬はありませんでしたが、ここ数年で皮膚科のニキビ治療は画期的に進歩しました。最近でもどんどん新薬が出てきて進化しています。ニキビは今あるものを治すだけでなく、予防的な効果まで皮膚科で出せるように時代が変わりました。 目に見えないような小さい毛穴のつまりでも、現在の塗り薬は治療することができるようになり、予防に使えるのです。一度できると、何割かはあとになる可能性があるため、予防的治療が必要になるのです。白ニキビは、毛穴のつまりを溶かすような塗り薬を使います。 赤ニキビは、ニキビ菌に対する抗生物質の塗り薬を使います。抗生剤の内服も使ったほうが効果は高いです。当院では炎症も抑えるような抗生剤も使います。 膿が出るようなニキビは、抗生物質の飲み薬を使います。 医療機関によっては、ビタミン剤の飲み薬を使うこともあり、難治性では漢方薬を一緒に使うこともあります。病院の薬は一般に売られている薬よりも効果が高いです。ニキビと言っても上記のようにいろいろな症状がありますし、その症状も軽症から重症までいろいろあります。また、時間がたつと次々に状況は変わります。ニキビを何百人も見ている経験を積んだ専門家である皮膚科専門医でしかこれらのことに対応できず、皮膚科専門医でなければ数多くの薬を使いこなせないので、皮膚科専門医を受診するのが良いでしょう。治療をしなかったり、自己治療するのは、適切な治療ができず、ニキビを押さえ込めないので、一生残る跡が残りやすいため、皮膚科専門医のもとでのきっちりした治療をお勧めします。保険診療でも、一部の人は治しきれず、限界もありますが、ほとんどのかたにはニキビが減ります。そして、一生残るあとが治療するとかなり減るので、おすすめいたします。

にきび(ニキビ)

にきび(尋常性ざ瘡)

1. 皮膚科専門医から見た「にきび(尋常性ざ瘡)」とは?

「にきびは青春のシンボル」と言われていたのは過去の話です。皮膚科学の観点では、にきびは「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」という慢性炎症疾患です。

にきびの発症には、主に以下の3つの要因が複雑に絡み合っています。

  1. 毛穴の出口の角化異常(詰まり):ターンオーバーの乱れにより、古い角質が毛穴を塞ぎます。
  2. 皮脂の過剰分泌:ホルモンの影響やストレス、乾燥などで皮脂が過剰に分泌されます。
  3. アクネ菌の増殖:塞がった毛穴の中に皮脂が溜まると、皮脂を好むアクネ菌(常在菌)が増殖し、炎症、化膿を引き起こします。

3. ニキビの症状と進行度

ニキビは進行状態によって色や症状が変化します。当院では、それぞれの段階に応じた適切な治療法を選択します。

進行度 呼称 症状の特徴と専門医の解説
初期 ⚪️ 白ニキビ
(閉鎖面皰)
毛穴の出口が塞がり、皮脂が白くポツッと溜まった状態。炎症は起きておらず、痛みもありません。この段階で治療を開始するのが最も理想的です。
初期 ⚫️ 黒ニキビ
(開放面皰)
毛穴が開き、溜まった皮脂や角質が空気に触れて酸化し、黒く見えている状態。
中期 🔴 赤ニキビ
(赤色丘疹)
毛穴の中でアクネ菌が増殖し、炎症、化膿を起こして赤く腫れた状態。痛みやかゆみを伴うことがあります。
後期 🟡 黄ニキビ
(膿疱)
炎症がさらに悪化し、化膿して白や、黄色い膿(うみ)が溜まった状態。毛穴の壁が破壊され、ニキビ跡(クレーターや色素沈着)になりやすい非常に危険な状態です。

4. ニキビができる原因(思春期 vs 大人)

ニキビは年齢によって、できる原因やできやすい場所が異なります。

区分 内容
思春期ニキビ(10代) • 主な原因:第二次性徴に伴う性ホルモンの急激な増加による皮脂の過剰分泌。
• 特徴:成長期が過ぎてホルモンバランスが安定すると自然に治まることも多いですが、放置すると重症化しやすいため注意が必要です。小学校3年生でもでます。
大人ニキビ(20代以降) • 主な悪化因子:ストレス、睡眠不足、不規則な食生活、ホルモンバランスの乱れ(月経前など)、間違ったスキンケア 70代でもでます。

5. ひびきの皮ふ科におけるニキビ治療ステップ(図解)

当院では、ガイドラインに基づいた標準治療をベースに、患者様の肌質に合わせた治療を行います。

 

【ニキビ治療の基本サイクル】

[Step 1: 急性期の炎症を鎮める] 🔴赤・黄ニキビ
▶ 抗生物質(塗り薬・飲み薬)でアクネ菌を殺菌し、炎症を抑える。

[Step 2: 毛穴の詰まりを改善する(面皰治療)] ⚪️白・黒ニキビ
▶ アダパレンや過酸化ベンゾイルを含む外用薬を使用。
▶ 毛穴の角化を防ぎ、ピーリング作用で詰まりを取り除く。

[Step 3: 新しいニキビを作らせない(維持療法)] ✨健康な肌へ
▶ 炎症が治まっても外用薬(ピーリング作用)の塗布を継続する。
▶ 良い状態の肌をキープし、ニキビ跡の赤みも徐々に改善させる。

6. 皮膚科で処方される主なニキビ治療薬(外用薬)の比較

市販薬と異なり、皮膚科の処方薬は「毛穴の詰まり」という根本原因にアプローチできるのが最大の強みです。

薬剤名(成分) 主な作用 特徴・専門医からのコメント
ベピオ
(過酸化ベンゾイル)
抗菌作用
ピーリング作用
アクネ菌の原因を強力に殺菌し、毛穴の詰まりも取る。抗生剤ではないですが抗菌作用があり、長期間使用可能なのがメリット。
ディフェリン
(アダパレン)
角化抑制作用 毛穴の出口の角質が厚くなるのを防ぎ、毛穴の詰まりを改善する。白ニキビに非常に有効。
エピデュオ
(過酸化ベンゾイル+アダパレン)
抗菌作用
角化抑制作用
ベピオとディフェリンの合剤。現在処方できる最強クラスのニキビ外用薬。 重症のニキビに効果的だが、乾燥などの刺激も出やすい。
デュアック
(過酸化ベンゾイル+クリンダマイシン)
抗菌作用
ピーリング作用
ベピオに抗生物質を混ぜた薬。赤く腫れた炎症性ニキビをに使用する。
ゼビアックス・ダラシン、ナジフロキサシン等
(各種抗生物質)
抗菌作用 アクネ菌の増殖を抑える。他の薬と組み合わせて赤ニキビに使用する。

※上記以外にも、漢方薬や内服の抗生物質、ビタミン剤などを症状に合わせて処方する場合があります。

7. 日常生活の注意点と北九州ならではのスキンケア

ニキビ治療は、薬を塗るだけでなく、日々のスキンケアと生活習慣の改善が両輪となります。

  • 洗顔は「1日2回」
  • 規則正しい睡眠と食事
  • ノンコメドジェニック化粧品推奨:当院のある北九州エリア(北九州市八幡西区、若松区、遠賀町、岡垣町、水巻町、芦屋町、中間市)の患者さんは使ってないかたも多いです。ノンコメドジェニック化粧品を使いましょう。

8. ニキビ治療に関するよくあるご質問(Q&A )

Q1. 洗顔は1日何回洗えばいいですか?

A. 朝と晩の1日2回が基本です。

Q2. ニキビがあってもメイクはしてもいいですか?

A. はい、可能です。ただし、ノンコメドジェニックのものをおすすめします。そうでなければニキビが悪化する可能性があります。

Q3. チョコレートやスナック菓子を食べるとニキビができますか?

A. 直接的な原因とは言い切れませんが、食べて悪化するようでしたらやめてください。バランスの良い食事を心がけてください。

Q4. ニキビは潰してもいいですか?

A. 絶対に自分で潰さないでください。 爪にいる雑菌が入って化膿したり、周囲の組織を傷つけて炎症が悪化し一生残るクレーター状のニキビ跡(瘢痕)になる危険性が高いです。皮膚科の薬で治しましょう。

Q5. 市販のニキビ薬と皮膚科の薬の違いは何ですか?

A. 市販薬の多くは「殺菌・抗炎症」がメインですが、皮膚科の処方薬(ベピオやディフェリンなど)は、根本原因である「毛穴の詰まり」自体を取り除く強力な作用があります。ニキビと言ってもかなり多くの状態があり、薬の使い分けが重要です。皮膚科専門医は皮膚の状態の専門家です。適切な薬を選んでくれるでしょう。

Q6. 塗り薬を使い始めたら、肌がヒリヒリして赤くなりました。

A. ベピオやディフェリンなどは、使い始めの18日以内に「赤み、ヒリヒリ感、乾燥、皮むけ(随伴症状)」が高確率で起こります。これは薬が効いて毛穴の詰まりを取っている証拠でもあります。保湿剤を併用し、徐々に肌を慣らしていくことが大切です。9割程度のかたは続けることができ、1割程度のかたは肌に合わず続けられないことが多いです。合わなければ皮膚科で炎症をとる薬を使い、変えればよいのです。自己判断で中止せず、まずは医師にご相談ください。

Q7. 治療を始めて、どのくらいで治りますか?

A. 早ければ1〜2ヶ月で炎症は治まりますが、重症型では8ヶ月かかることもあります。目に見えない毛穴の詰まりが改善し「ニキビができにくい肌」になるまでには、最低でも3ヶ月〜半年程度の継続治療が必要です。根気よく続けましょう。にきびは何年も続く人も多いですが、皮膚科で押さえると顔に跡が残りにくく、生活の質が向上します。

Q8. 大人になってから顎まわりにばかりニキビができます。なぜですか?

A. コロナウイルスが流行し、マスクが生活習慣になってから幕す周りにニキビができる人が増えました。70代でも来られます。可能なときはマスクをはずすのも良いでしょう。そうやってマスクが悪化因子か試す方法もあります。

Q9. ニキビ跡(赤み・色素沈着・クレーター)を消すことはできますか?

A. 赤みや茶色い色素沈着は、処方薬の継続や時間の経過とともに薄くなります。赤身は1年かかることもあるし、茶色いあとは2年かかることもあります。茶色のあとは保険で早く治す薬があります。赤い跡はエピデュオが効きます。しかし、凹んでしまったクレーター状のニキビ跡を保険診療の塗り薬で完全に治すことは非常に困難です。だからこそ、「ニキビ跡を作らないための早期治療」が最も重要なのです。

ニキビは誰にでもできる身近な病気ですが、自己流のケアで跡が残る方が非常に多い疾患です。
「たかがニキビ」と思わず、症状が軽いうちにぜひ一度ひびきの皮ふ科へご相談ください。クリアな素肌を取り戻すため、一緒に治療を頑張りましょう。ニキビ跡が残りにくい、きれいな肌を目指しましょう。

執筆 ひびきの皮ふ科院長 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 小南賢吉郎 2026年2月26日

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