2. 主な症状とできやすい部位
セルフチェック
以下のような症状が続く場合は、脂漏性皮膚炎の可能性があります。
- 頭部: 頭皮、髪の生え際
- 顔面: 鼻の脇(鼻翼の横)、眉間、耳の周り、耳の中
- 体幹: 胸の谷間、脇の下
- ☑頭皮からフケがパラパラと落ちる、またはベタついたフケが出る
- ☑鼻の横や眉間が赤くなり、カサカサと皮がむける
- ☑頭皮や顔にかゆみがある(かゆみがない場合もあります)
- ☑毎日洗髪しているのに、頭皮がフケっぽい
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎は、頭皮の多いフケや顔(鼻の横など)の赤み・かゆみを引き起こす慢性の湿疹です。
原因は、常在かび=真菌(マラセチア)の異常増殖などです。
当院では、炎症を抑える薬と菌の増殖を抑える薬を適切に組み合わせ、再発を繰り返さないための根本的なスキンケアを行っています。
あぶら症、ふけ症が原因で、何年も湿疹が続きます。頭ならふけが多く出て、赤み、かゆみが出ることもあります。顔面、耳も同じです。脂漏はふけのようなものです。
治療
通常は副腎皮質ホルモン剤の外用で治りますが、軽くなれば、抗真菌剤でもコントロールができます。ふけは抗真菌剤でコントロールします。気長に治療することが大切です。 顔面も、頭部、耳もできます。赤みがあり、その上に脂漏があります。 下記の写真は成人の例ですが、赤ちゃんにもできます。 赤ちゃんでは生後数ヶ月間、頭、顔に脂漏が出て、そのために湿疹を繰り返すことがあります。赤ちゃんの場合は脂漏はそのうちなくなりますが、その間湿疹を薬で抑えていくことになります。


概要
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)は、皮脂の分泌が盛んな場所(脂漏部位)にできる湿疹です。 初期は単なるフケや乾燥肌と勘違いされやすく、市販薬でこじらせてから来院される患者様が多くいらっしゃいます。
マラセチア(真菌)の異常増殖が関与し、皮膚に炎症を起こします。
セルフチェック
以下のような症状が続く場合は、脂漏性皮膚炎の可能性があります。
マラセチア
マラセチア(カビの一種)の増殖
誰の皮膚にも存在する常在菌である「マラセチア」という真菌(カビ)が異常増殖し、皮膚に炎症を起こします。
脂漏性皮膚炎は慢性化しやすく、「良くなったり悪くなったり」を繰り返すのが特徴です。当院では、皮膚科専門医の観点から以下のステップで確実な改善を目指します。
当院で処方する主な外用薬(塗り薬)の役割です。症状の部位(頭皮用はローション、顔用は軟膏やクリームなど)に合わせて使い分けます。
| 薬剤の種類 | 期待できる効果 | 使用するタイミング・特徴 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 炎症を抑える外用薬 | 効果の高い抗炎症作用。赤みやかゆみを速やかに鎮める。 | 症状が強い初期段階(STEP1)。集中的に使用します。 | 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医以外の指示の下では副作用(皮膚が薄くなる等)のリスクがあるため、皮膚科専門医の指示通りに使用してください。 |
| 抗真菌薬(外用) | 原因菌であるマラセチアの増殖を直接抑える。ふけを押さえ、予防する。 | 炎症が落ち着いた後の維持期(STEP2)。根本治療の要です。 | 即効性は低いため、根気強く毎日塗り続けることが重要です。 |
乳児型 / 成人型
生後2週間から12ヶ月のお子さんにできます。生後6-12ヶ月くらいに治ることが多いです。一生続くわけではありません。 頭と顔に多いです。おむつ部位、脇などは頻度はかなり少ないです。黄色いふけのようなものがあります。頭ではこびりつくこともあります。
大人にできるものです。何年も続くことが多いです。頭の場合、皮膚科専門医であっても初期の尋常性乾癬との区別ができないことがあります。 しかし、時間がたてば尋常性乾癬は全身に広がるので皮膚科専門医は区別ができます。 頭と顔に多いです。脇、へそ、頬部、背部は当院のある北九州エリア(北九州市八幡西区、若松区、遠賀町、岡垣町、水巻町、芦屋町、中間市)では少ないです。
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