酒さ こんなお悩みありませんか?
酒さ
「顔が赤く、常に熱を帯びている」「市販の化粧品を使うと肌が荒れてしまう」「何をしても赤みが引かない」といった悩みを抱えていませんか?これらは、顔の血管が拡張し、炎症を起こす**酒さ(rosacea)**の症状かもしれません。以下のような症状に心当たりがある場合、早めの対策が必要です。「赤ら顔(あから顔)」と言われるものの一部です。
- 顔の赤みが長期間続く、あから顔
- 皮膚が敏感で乾燥しやすい
- 温かい飲み物や食べ物で顔が赤くなる
- ニキビのような湿疹が出るが、通常の治療が効かない
- 外出時に日焼け止めが必須だと感じる
これらの症状は、酒さの典型的なサインです。
酒さとは
酒さは、顔に慢性的な赤みやブツブツを引き起こす皮膚疾患で、特に頬、鼻、顎、額に影響を与えます。原因は完全には解明されていませんが、遺伝、免疫系の異常、環境的要因、特に紫外線やストレスが症状を悪化させることが知られています。また、特定の食品や飲み物、気温の変化がトリガーとなることもあります。診断はかなり難しく、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医でも難しいものです。治りにくい湿疹として何年も治療されることも多いです。
酒さに対する日常生活の注意点
酒さは日常生活でも管理可能です。以下の生活習慣が症状の悪化を防ぐポイントとなります。
- 紫外線対策: 日常的に日焼け止めを使用し、日差しの強い時間帯の外出を避けることが推奨されます。
- 刺激物を避ける: アルコールやスパイシーな食べ物は、顔の赤みを増加させる原因となるため、できる限り控えましょう。
- 温度変化に注意: 急激な温度変化や高温の環境は、症状を悪化させる可能性があるため、温度管理も重要です。
こんな状態になったらすぐ受診しましょう
以下のような症状がある場合、酒さが進行している可能性が高いため、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医への早めの受診をお勧めします。
- 顔の赤みが広がり、徐々に色素沈着が見られる
- ニキビに似たブツブツが悪化している
- 肌が炎症を起こし、違和感を感じる
- 市販薬や自己治療で改善しない
酒さの症状
酒さの症状は段階的に進行し、次のような特徴があります。
- 1.持続的な紅斑
- 顔の赤みが消えず、しばしば血管の拡張が伴います。「赤ら顔(あから顔)」
- 2.ニキビのようなブツブツ
- ニキビに似た丘疹や膿疱が現れます。
- 3.血管拡張
- 頬や鼻の血管が拡張し見えるようになります。
酒さの治療
酒さの治療は、症状の進行度に応じて行われます。早期治療が症状の改善に効果的です。
- 1.外用薬
- 抗炎症作用のある塗り薬が使用されます。メトロニダゾールやアゼライン酸が効果的です。
- 2.内服薬
- 重症の場合、抗生物質や抗炎症薬を内服することが推奨されます。
- 3.ノーリス、レーザー治療(IPLを含む)
- 血管拡張を抑え、赤みを軽減するためにレーザー治療が行われます。特に、ノーリスに代表されるIPL(インテンシブ・パルス・ライト)治療は、酒さの赤みや血管拡張に効果があることが多く、肌のトーンを均一にする効果があります。レーザーと違い内出血などもほとんどありません。ノーリスでは、異なる波長の光を組み合わせて皮膚層をターゲットにし、効果を出します。保険適応外。持っている施設はあまりありません。
- 4.生活習慣の改善
- ストレス管理や食生活の見直し、紫外線対策が長期的な症状管理に重要です。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医にお任せください
酒さは時間とともに進行し、放置すると症状が悪化する可能性があります。専門的な治療を受けることで、症状の進行を防ぎ、日常生活を快適に過ごすことができます。当院では、酒さ治療に熟練した皮膚科専門医が、患者様一人ひとりに最適な治療法を提供します。早期の診断と適切な治療が、酒さの改善の鍵です。皮膚の病気、皮膚トラブルは下記のように紛らわしいものが多いので、「赤ら顔(あから顔)」も日本皮膚科学会認定皮膚科専門医でなければ診断、治療できません。
鑑別が必要な病気:好酸球性膿疱性毛包炎(大藤病)、全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎、顔面播種状粟粒性狼瘡(LMDF)、菌状息肉症など種々の皮膚悪性リンパ腫、尋常性ざ瘡、アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、脂漏性皮膚炎、他多数。