いぼ(尋常性疣贅)
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【要点】尋常性疣贅(ウイルス性いぼ)はHPVが原因で、放置すると増えたり広がることがあります。
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治療の第一選択は液体窒素による凍結療法で、複数回の処置が必要になることが一般的です。
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北九州市は梅雨〜夏にかけて湿度が高く、足の蒸れ・小さな傷ができやすい環境になりやすいため、早めの受診が大切です。
尋常性疣贅 ウイルス性のいぼの写真
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このタイプは、ドーム型で、肌色ですが、すこし赤い点々が見えます。典型的パターンの1つです。バリエーションがいろいろあります。
糸状に隆起しているタイプもあります。
黒い点、赤い点があることもあります。掲載承認済
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顔にもイボ、尋常性疣贅はできます。赤い隆起で表面が白くとげとげしています。掲載同意済
尋常性疣贅とは?
尋常性疣贅は、ヒトパピローマウイルス(HPV)によって引き起こされるウイルス性の皮膚感染症です。いわゆる「いぼ」の一種で、以下のような特徴があります。
特徴と症状
外観と感触
形状:小さなドーム型の隆起。平坦のタイプもあります。ドーム状で、中心が少しへこんでとげとげしているミルメシアというタイプも足底にはあります。体重で圧迫されて平たいものもありますが、中心がやはりとげとげいているものもあります。糸状のタイプもあります(糸状いぼ)。
色:肌色から赤みがかった色。表面が角化していると白い部分もあります。
感触:ざらざらしていることが多く、表面が角化している場合もあります。
発生部位
手や足に多く見られますが、体のどこにでも発生します。 手の指や足の裏、頭皮など様々な部位に発生します。顔でも、鼻でも。
サイズ
一般的には直径5mm程度ですが、1mmから10mm以上の大きさになることもあります。
その他の特徴
時には赤や黒の点々が見えることがあります。 一部は糸状に隆起するタイプもあります。 いぼは放っておくと、どんどん大きくなったり、うつったりします。他の兄弟、家族にうつることもあります。20個に増えたりすることもあります。 足の裏にできると、ウオノメそっくりになることもあります。石ころをセロテープで足の裏にくっつけて歩くようなものなので、痛みが出ることもあります。はじめ診断が難しく、ウオノメ、たことして、処置を皮膚科で毎月行い、あとになってイボと分かることもあります。
感染とリスク
感染経路:
直接接触や間接接触(タオルや床など)で感染します。
小さな傷や擦り傷があると感染しやすくなります。
リスク要因:
免疫力の低下、皮膚の損傷がリスクを高めます。
診断と治療
診断:
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医が視診やダーモスコピーで診断します。疑わしい場合は皮膚生検を行うこともあります。
治療方法:
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 液体窒素療法(凍結療法) | -196度の液体窒素で疣贅を凍結します。窒素は空気の8割を占める気体です。要するに冷やした空気です。1回で治ることもありますが、通常は2,3ヶ月以上の治療が必要です。最も効果がある方法です。保険適応です。 |
| 外用薬 | サリチル酸を含む薬を使用します。保険適応です。 |
| 漢方薬 | 保険適応です。 |
| その他の治療法 | 電気焼灼療法、レーザー治療、免疫療法なども選択肢ですが保険が使えません。当院では保険診療だけ行っております。 |
治療期間:
通常、数ヶ月で治療が完了しますが、まれに3年かかる場合もあります。実際に治療してみないとどのくらいの治療期間が係るか分かりません。まれに1回で治ることもあります。
子供の治療:
4歳のお子さんでも、ほとんどの場合、治療を耐えられます。当院には多くのお子さんが来院されておられます。当院のある北九州市八幡西区、若松区、遠賀町、岡垣町、水巻町、芦屋町、中間市からは数多くのお子さんにいぼがあり、多数のお子さんが来られています。
治療後の注意点
再発したら早めの受診
小さいほうが早く治ります。
家族内感染の防止
家庭内での感染拡大を防ぐために、家族全員の治療を同時にすることが有効です。
尋常性疣贅は一般的な皮膚病変ですが、適切な対処と予防策を講じることで、感染の拡大を防ぐことができます。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医の診察を受けることをお勧めします。 更に詳細な情報や専門的な治療が必要な場合は、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医にご相談ください。
老人性いぼ(脂漏性角化症)
年齢による変化によるものです。シミが盛り上がったものです。悪性黒色腫などがんとの区別、ウイルス性のいぼとの区別が必要です。ひげそりや散髪で引っかかって血が出て困る人などは、液体窒素で治療もできます。隆起はとれますが、茶色い色まではとれないこともあります。別ページを参照してください。診察でどちらか区別します。皮膚科専門医でなければ区別できません。
よくあるご質問(Q&A)
尋常性疣贅(いぼ)は自然に治りますか?
A. 自然に小さくなることもありますが、放置するとものすごく増えたり広がったり大きくなったりすることがあり、治療期間が長くなるケースもあります。小さいうちの受診が治療回数の面で有利です。
うおのめ(魚の目)といぼの見分けはできますか?
A. 足底のいぼは、見た目がうおのめに似ていて自己判断が難しいことがあります。痛みがある・芯があるように感じる場合でも、皮膚科で鑑別をおすすめします。
いぼは人にうつりますか?家族にも広がりますか?
A. 接触(直接・間接)で広がることがあります。家庭内ではタオル・バスマットの共用を避け、いぼを触った手で他部位に触れないことが大切です。
受診の目安は?どんな時に早めが良いですか?
A. ①増えてきた ②痛みがある(足底など) ③家族に広がりそう ④長期間続く ⑤顔や陰部などデリケート部位──このような場合は早めの受診をおすすめします。
液体窒素(凍結療法)は痛いですか?
A. 部位や大きさによって痛みの感じ方は異なります。しかし、4才のお子さんでも多くの方がされています。まれに処置後に水ぶくれができることもありますが、カットバンをしていれば、1週間くらいでかさぶたになり治ります。
何回くらい通院が必要ですか?
A. 1回で改善することもありますが、複数回の処置が必要になることが一般的です。数ヶ月かかることが多いです。いぼの場所・数・期間で変わります。非常にまれに3年かかる人もいます。
市販薬で削ったり、取ったりしてもいいですか?
A. 自己処置で出血したり、周囲に広がったり、別の病気を見逃す可能性があります。まずは皮膚科で診断を受けることをおすすめします。
子どものいぼは治療できますか?
A. 3才のお子さんでも数多く治療に来られています。問題ありません。
顔や首のいぼも「尋常性疣贅」ですか?
A. 顔や首の隆起には、ウイルス性いぼ以外(脂漏性角化症・軟性線維腫など)もあります。治療法が異なるため、診察での鑑別が重要です。
執筆 ひびきの皮ふ科院長 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 小南賢吉郎 2026年2月13日